花田達朗 東京大学出版会メディア ト コウキョウケン ノ ポリティクス ハナダ,タツロウ 発行年月:1999年11月24日 予約締切日:1999年11月17日 ページ数:222, サイズ:単行本 ISBN:9784130501453 1 公共圏概念の揺らぎとシフト(公共圏とマスメディアのアムビヴァレンツーハーバーマスにおける非決定論/公共圏のポリティクスへ)/2 可能態としての公共圏(都市・公共圏・メディアのトリプレクスー可能態の歴史/情報化時代における公共空間の可能性ー三元性の視角)/3 メディア空間の国際次元(欧州統合にみるメディア空間政策と空間矛盾/情報メディアの国際化と教育の多元性)/4 メディア制度のクリティーク(メディア制度の閉塞と倫理の召喚/複製の復讐と“パブリックなるもの”の行方ーデジタル放送環境における葛藤) 本書は公共圏概念を中心化して、その概念構成に検討を加えつつ、その概念の有効性と限界について、またその継承と発展について論じたものである。
公共圏をひとつの社会空間と定義し、公共圏論と空間論を交差させることによって、公共圏の規範と実態を、公共圏の可能態と現実態をそれぞれにその二重性において捉え、公共圏を空間の運動および空間の生産という視角から探求し、また、公共圏概念を中心化しつつ、〈パブリックなるもの〉をめぐる議論の素材を広く求め、メディアやコミュニケーションや情報、歴史や法や教育、市場や都市やアソシエーション、EU統合やメディア倫理や放送政策、などに関わらせて論じている。
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